親子の境界線|2016年3月の相談

親子の境界線|2016年3月の相談

3 月は、息子と母親についてです。関西地方に住む 60 代後半の女性が、ご相談に来ました。相談は36才の次男についてです。
次男は3年前まで歌舞伎町のホストをしていたとのことでしたが、店側とトラブルになり店を解雇されたそうです。その頃から頻繁に次男から金の無心をする電話がかかってくるようになり、「脅されて追われている。必ず返すから、とりあえず100万振り込んでほしい」と頼んできたそうです。一切の疑いも抱かず息子を信じ続けてきた母親は、「この子はきっと悪い人に利用されているに違いない。このお金で問題が片付くなら…」という思いで、3年間で約2,500万円を息子に援助し続けてきたといいます。
この母親は、今まで一度もお金の使途や詳しい事情を確認したことがなかったそうです。
「信じているから」と言う一方で、「今更、真実を知るのが怖い」という隠された心理も見え隠れしていました。「息子は誰かに騙され、脅されてやむを得ず金の無心をしている」と最後まで息子を信じようとしている様子でした。母親には、「息子さんが本当にトラブルに巻き込まれて困っているのであれば、自ら解決する為に行動しなければいけない」という息子自身の責任と、母親ができることは全てされてきたことを伝えました。さらに、息子の年齢から「今後は一切、尻拭いをする必要はありません」ということを伝えた上で、度を超えて息子を助けてしまう母親自身の問題にも焦点を当てて話を進めていきました。

親にとって、「子どもはいくつになっても子ども」なのかもしれません。ただし、親子であっても「個人」の「バウンダリー(境界線)」があります。時には辛くてもぐっと堪えて、その過程を「見守る」ということも、親が子に与えられる愛情の一つではないかと思います。

2016年3月の相談レポート(PDF)「親子の境界線」

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